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自作ミニチュア制作手順2-10:3Dプリンタ用データ出力

ミニチュア制作手順

記事タイトルだけでは説明不足だと思うので、今回は説明から入ります。

まず3Dモデリングのデータには複数のデータ形式があります。
これは画像データでも「jpg」とか「bmp」とか「png」とかのデータ形式があるのと同じです。

今回使っているモデリングソフトの「メタセコイア」では「mqoz(メタセコイアオブジェクト)」というデータ形式が標準になっていますが、このデータ形式は一般的な3Dプリンタでは使用できません。
このため、一般的な3Dプリンタで利用できるデータ形式(今回は「OBJ」形式)に変換する作業を行います。

実行する作業自体は簡単なのですが、今後のために(今まで省略してきた)3Dデータの基礎的な説明も一緒に行います。
(初めからこのあたりの話を始めると脱落率が上がりそうだったのであと回足にしました)

データの出力準備①:曲面化とミラーリングの適用

これまで作成してきた立体データは、「曲面化」や「ミラーリング」といった設定によって仮想的に表示させている部分があります。
試しにモデリング画面の左上にあるボタンから「簡」書いてあるボタンをクリックしてみてください。

データが壊れたように見えるかもしれませんが、大丈夫です、バグじゃありません。
これが今まで作ってきたデータの本来の姿です。
(「簡易表示」というモードで「曲面化」と「ミラーリング」の設定を無効化して表示するモードです。もう一度押せば元に戻ります。)

それでは、見かけ上だけ適用してきた「曲面化」と「ミラーリング」を、実際に適用していきます。
まずは「オブジェクト」ウインドで上から2番目の「土台」をクリックして、その後Shiftキーを押しながら一番下の「左手」をクリックしてください。
下図のように「土台」から「左手」までのオブジェクトが緑色の選択状態になればOKです。

次に「>」ボタンをクリックすると選択したオブジェクトが下図のように右にずれます。
これは選択オブジェクトが最初からあった「obj1」オブジェクトの子オブジェクトになったということです。
子オブジェクトに設定することで、「obj1」オブジェクトに対して行った「非表示」、「編集禁止」の設定操作を子オブジェクトにすべてに同時適用することができます。
(「obj1」オブジェクトを「非表示」にすると子オブジェクトもまとめてすべて「非表示」にできるということです)

改めて「obj1」オブジェクトを選択、Shiftキーを押しながら「左手」オブジェクトをクリックで、すべ他のオブジェクトを選択状態にしてください。
その後メニューの「オブジェクト」⇒「曲面・ミラーのフリーズ」をクリックしてください。

「フリーズ」というウィンドが出てくるので、「新規オブジェクトとして作成」のチェックを入れて、「OK」をクリックしてください。

オブジェクトの数が一気に増えたはずなので、「obj1」の目玉アイコンをクリックして非表示化してください。
データの線が増えて想定している形のデータが表示されたはずです。

データの出力準備②:面の三角化

今回変換するOBJ形式を含めた3Dプリンタでの出力に対応した多くのデータ形式では、立体データの「面」は三角形でしか扱えません。
現在のデータは見ての通り四角形の「面」を使って構成されているので、「面の三角化」という操作を行います。
(このあたりの詳しい話はまたの機会に)

「obj2」オブジェクトの下にこれまで作ってきたオブジェクト名の後ろに数字を足した名前のオブジェクトが並んでいるはずです。
これらを「土台1」クリック、Shiftキーを押しながら「左手1」クリックでまとめて選択して、錠アイコンをクリックして「編集禁止」を解除してください。

Ctrl+Aを押して「すべてを選択」します。(線がすべて緑色になるはずです)
その後メニューから「選択部処理」⇒「面を三角形化」をクリックしてください。

四角形だった面に対角線が追加されてすべて三角形に分割されればOKです。

OBJ形式のデータ出力

これで下準備は終わったのでOBJ形式での出力をするのですが、実は「シリアルIDなし」だとOBJ出力機能は使えません。
なので試用版のシリアルIDを取得します。(もちろん製品版を買ってもいいです)

シリアルIDを適用して機能を使えるようにするにはメタセコイアの再起動が必要なので、まずはファイルを保存してください。
保存はメニューから「ファイル」⇒「名前を付けて保存」か左上の「別名」ボタンをクリックです。既にファイル保存してある場合は「ファイル」⇒「上書き保存」か左上の「保存」ボタンで上書き保存でもいいです。
(ここまで来てファイル保存の方法を説明していなかったことに気づいたので、手順2-1に追記しました)

試用版のシリアルIDは製品版と同じ機能を30日間使うことができます。
メールアドレスにシリアルIDを送ってもらう形式ですが、営業メールが大量に飛んできたりはしません。
(私に報酬が出るアフィリエイト案件的なものもありません、あればうれしいのですが)

まずは「メタセコイア」の「試用ライセンス」ページを開いてください。

試用ライセンス | metaseq.net

ページ中央の「Metasequoia 4 試用ライセンスの申請」というリンクをたどって、「Metasequoia 4 試用ライセンスの申し込み」ページに移動します。

必要な情報を入力して「送信」ボタンを押してください。
住所は補記してある通り『市区町村まで』で、何丁目何番とかは不要です。
[試用の主な目的]は今回の場合「ファイル出力の動作確認」で良いと思います。
(即時でシリアルIDが送られてくるので多分内容チェックはしてないと思います)

「送信」ボタンをクリックして申請するとこんな感じのメールが秒で届きます。

メニューの「ヘルプ」⇒「シリアルIDの入力・確認」をクリックしてください。

「確認」画面が出るので「OK」をクリック。

シリアルIDとパスワードの入力画面が出るので、先ほどメールで通知された文字列をコピペして「OK」をクリックしてください。

私用ライセンスが認証されると下記のメッセージが表示されますので、「OK」をクリックしてください。

再起動を促すメッセージが表示されるので、「OK」をクリックして「メタセコイア」を再起動してください。

再起動して保存したファイルを開きなおしたら、改めてメニューから「ファイル」⇒「名前を付けて保存」か左上の「別名」ボタンをクリックして「保存」画面を開き、「ファイルの種類」で”Wavefront(*.obj)”を選択して、「保尊」ボタンをクリックしてください。

OBJ形式への変換設定画面が出るので、下記の設定をして「OK」をクリックしてください。
 拡大率:”0.1”×”0”桁
 座標軸:”デフォルト”
 可視オブジェクトのみ:有効
 グループ情報:無効(*)
 法線(スムージング):無効(*)
 UVマッピング:有効
 V方向を反転:有効(*)
 マテリアル(MTLファイル):有効
 マッピングファイル名:”パスを保持”
 曲面をフリーズ:有効(*)
 改行コード:UNIX(LE)(*)
 (*印を付けた項目は今回はどちらでも影響なし)

これでOBJ形式のファイルが出力されますが、拡張子がobjのファイルのほかに、拡張子がmtlのファイルも同時に出力されたはずです。

OBJファイルの確認と再出力

これで3Dプリンタ出力ができるデータが作れたのですが、メタセコイアから出力したOBJファイルはテクスチャがうまく反映されないことがあり、データチェックを兼ねてテクスチャの再設定を行います。

まずはデータチェック用の[Netfabb Basic」というソフトをダウンロードしてください。
「netfabb-free_7.4.0_win32.zip」のリンクからダウンロードできます。

Releases · 3DprintFIT/netfabb-basic-download
Unofficial Netfabb Basic and/or Netfabb Free download archive - 3DprintFIT/netfabb-basic-download

ダウンロードしたzipファイルを解凍してディレクト内の「netfabb.exe」をダブルクリックで起動してください。
起動画面が出てくるので「I accept the terms of usage」にチェックを入れて「Later」をクリックしてください。
(「利用規約に合意」して「ユーザ登録はそのうち」ということです)

こんな画面が移動するので、先ほど保存したOBJ形式のファイルをドラッグ&ドロップしてください。

こんな感じにデータが表示されますので、右上の青枠部分のアイコンから「Standard Analysis」をクリックしてください。

右側に解析結果がいろいろ表示されますが、とりあえず見るのは赤枠部分で、すべてが”0”か”YES”であればOKです。
エラーで多いのは「Holes」が”0”になっていない場合で、これは3Dデータに「いくつの穴が開いているのか」をあらわしていて、穴の開いているデータは3Dプリンタ出力ができません。

左のデータ表示画面では右ドラッグで視点を変えられるので、想定通りの配色になっているか買う人してください。
(他にもこのツールではモデルの厚みチェックなども行えるのですが、その辺りはまた専用回を設けます)

チェックが終わったらデータの再出力をします。
メニューから「Part」⇒「Export Part」⇒「as Wavefront OBJ」をクリックしてください。

ファイル保存ダイアログが表示されるので、どこかに保存してください。
(読み込んだOBJファイルに上書き保存してもOKです)

モデルの最適化をするか聞いてくるので、今回は最適化せずに「Export」をクリックしてください。

保存フォルダにはOBJファイルと同じ名前で始まる画像(png)ファイルが追加されているはずです。

3Dプリントサービスにデータを送るには、立体データのOBJファイル、テクスチャ設定データのmtlファイル、そしてテクスチャ画像のpngファイルの合計3ファイルをzip圧縮して1ファイルにする必要があります。(もともとのhaku.pngは不要です)

上記の3ファイルを選択して「共有」タブから「Zip」をクリックしてください。
(3ファイルをzip化できれば他の方法でもOKです)

あとはこのzipファイルを3Dプリントサービスに送って、お金を払えばミニチュアが送られてきます。

次回は3Dプリントサービスの使い方を説明します。

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