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3Dプリント素材の話:石膏と樹脂

ミニチュア制作手順

新シリーズ制作にあたって出力素材の調査をしてみたので、3Dプリント出力する際の参考にしてください。

フルカラー出力素材

3Dプリンタでフルカラー出力のフィギュア・ミニチュアを作成する場合、その造形素材は「石膏」か「樹脂」の2択になります。
素材の簡単な比較は以前に「自作ミニチュア制作手順3:3Dプリント依頼」で示した下表の通りです。

素材値段表面強度最小厚み(※)
石膏安いザラザラ・光沢なし弱い2mm程度
樹脂高いつるつる・光沢あり強い1mm程度
※:素材の強度によって整形可能な薄さの限界が異なります。(薄すぎると壊れるので出力依頼を断られます)

今回はDMM.makeの3Dプリントサービスで扱えるフルカラー出力素材の3種を同じデータで出力して比較してみました。

私の結論としては次の通りです。

  • 初心者は「石膏フルカラー」
  • 費用が許容できるなら「フルカラープラスチック」
  • 形状の再現が優先なら「マルチマテリアル」(キャラクターミニチュア出力用途ではイマイチ)
出力分類費用(※)写真位置
石膏フルカラー石膏1,492円
フルカラープラスチック樹脂3,119円中央
マルチマテリアル樹脂2,792円
※:費用は出力するデータによって変動します。

石膏フルカラー

  • 出力価格が安い
  • 色の再現度が高い
  • 立体のエッジが鈍る(角が丸まる)
  • 厚めのデータを作る必要がある

一番のメリットは圧倒的な出力費用の安さです。

他の素材のおよそ半分の費用で作成できます。

最大のデメリットは素材強度が低さで、テーブルからフローリング床に落としたりすれば高確率で壊れます。

ただし「実は瞬間接着剤で簡単に治せる」、「壊してしまうことはレアケースなので1回までなら再出力しても樹脂系と同額」と考えればそこまで大きなデメリットではありません。

値段以外にも初心者にお勧めの理由は「薄いデータだと出力を断られる」という点です。

初心者のうちは構造的に弱い(薄い)データを作るのは避けたほうが無難です。樹脂の強度が高いと言っても薄くなればその分弱く壊れやすくなります。

データアップロード後のチェック段階で「薄い部分があるので石膏出力はできません」と返してくれるので石膏出力を前提にデータを作りましょう。

フルカラープラスチック

  • 出力費用が高い
  • 色の再現度が高い(ただし光沢が出る)
  • (石膏よりは)立体のエッジが出る(角が丸まりにくい)
  • 薄い部分があるデータも出力できる

値段以外は「石膏フルカラー」の上位互換と言ってよい素材です。

ただし表面に光沢が出てしまうことと整形の積層線が見えやすい部分は好みが分かれるかもしれません。

また強度が高いと言っても、例えば剣を突き出しているような「弱い形状」を作ってしまうと簡単に壊れるので注意してください。

キャラクターミニチュア出力においてはある程度慣れてきた中級者以上が検討する素材という認識です。

マルチマテリアル

  • 出力費用が高い
  • 色の再現度が低い
  • 立体のエッジは鋭い
  • 薄い部分があるデータも出力できる

立体データの再現性は非常に高く髪の毛に彫ってある細い溝もしっかり出ています。

逆に色の再現度は低く256色の世界に来た感じでしょうか。

出力される色相を把握したうえで計算されたデータを作れるのであれば良いのですが、かなり研究しないと難しそうです。

極めれば非常に有用な素材になる可能性があるので、キャラクターミニチュア出力としては上級者向きという認識です。

まとめ

  • 初心者は「石膏フルカラー」
  • 慣れてきたら「フルカラープラスチック」にも挑戦
  • 形状再現優先で極めていくなら「マルチマテリアル」

以上、ご参考まで

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